いきこと農場だより

いきこと米をつくっています。「生きること」は「食べること」 いのち育む「土」が有れば大丈夫

令和4年産新米~収穫始まりました~

いきこと農場よろず課みわです。

 

今まで「デザイン課」「台所課」「専務兼、育児に暇なんてない課」など、いきこと農場内でいろんな部署(?)を転々としていた私です。が、

最近は事務も畑も現場仕事もやるので「よろず課」がしっくりきた今日この頃です。

「つぎは何課になるのか楽しみにしていたのに!」というお声が聞こえてきたら、また部署異動があるかもしれません。

 

さて、令和4年度の稲刈りが始まりました!

 

年々作付け面積とお米の品種は増えていく一方で、管理するのはどんどん大変になっていきます。

ですが今年の旦那は「田植え」「稲刈り」の農繁期に突入しても、どこかどっしりしていて、全体を見られている感じがします。

父になったからか、はたまたサードアイが覚醒したのか。

今まで忙しい時期はゾンビみたいになっていたけど、今年は常にスーパーサイヤ人状態だなーと。

嫁目線からはそんな風に見えていました。(例えが分かりにくかったらすみません。)


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まずはヒメノモチ!

ばりばりやるぞ~~と、元気いっぱいなご様子です。

 

なかには1反で9俵も採れた圃場もあったみたいです!凄い!!

 

 

しかし、先日の台風11号&イノシシが運動会をしたせいで、稲がぺしゃー---ん!と倒れてしまっている田んぼもありました。


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お米を作っている人がこの写真を見たら、鳥肌が立つんじゃないかなと思います。

米農家4年生の私もだんだん経験がついてきたので、(うわあ…)と思うようになりました。

 

 

しかし、スーパーサイヤ人ダンナー(旦那)は根性&腕を見せます!!


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すばらしいー---、ナイスプレーー--!!

 

倒れてしまっている稲は刈りにくい、とか言いながら、スイー--っと行くんですよね。

(あれ、なんだ言うほど難しくないじゃん。)とか思ってしまう嫁。

これがいわゆる、上手い人がやると簡単そうに見える現象のようです。

 

 

こんなふうにして、旦那はコンバインでお米を収穫していく。

その隣で、私は獣対策の柵を片付けたり、雑草を刈ったり、畦草を刈ったり、刈り倒された稲穂をほじくりだしたり、落穂拾いをしたり…

 

と、小さなことを一緒にやっています。

 

そう、小さなことでも一緒にやれる、というのは、私にとって大きい事で、とても嬉しい事なのです。

最後まで収穫はりきっていこうね!!

 

 

 

ちなみに…

ジャン=フランソワ・ミレー「落穂拾い(1857年)」

▶出典先:https://publicdomainq.net/jean-francois-millet-0010486/

 

地面に落ちている稲穂を拾うたびに、この絵を思い出します。

 

何年たっても、地面に落ちた稲穂をもったいなく思って拾う心。

どんなに農業機械が発達して便利になっても、人の手で行うことがある事。

 

人間のやることは変わらないなあと思うのでした。