いきこと農場だより

いきこと米をつくっています。「生きること」は「食べること」 いのち育む「土」が有れば大丈夫

令和5年ナエナラベール

「ナエナラベール」

という言葉をみなさんご存じでしょうか。

若い人は分からないかもしれませんが、お米作りをしたことのある80歳のおじいちゃんおばあちゃんは知っている単語かもしれません。


「(米の)苗並べる」

を、かっこよく言ってみたものです。
米農家が聞いたら「おっ!それ知ってるのか」ってなるので、日常の中でぜひ使ってみてください^^


さて、先日播種した950枚の苗箱をプール育苗用のハウスへ並べました!
プール用のシートを破らないように気を遣いながら人海戦術で乗り切りましたよー

ここから2週間ほどハウスの中で苗を育てます🌿
良い苗に育っておくれ!


令和5年苗づくり

今年もお米作りがスタートしましたよ〜
まずは苗を育てる所から🌿

お米は稲穂のひとつひとつが籾がそのまま種になるんです🌾
秋に収穫された籾は冬眠している状態なので、水につける眠りから目覚めさせます。
この作業を【浸種】と言います。


今年は4月1日に種籾を水に浸けて、お米の時間がスタートしました🍙

1日ごとにやる事が増えていく感じ(笑)

種を撒いて苗を育てる行程には
【種の小分け・選別】
   ↓
【種子処理・浸水】👈イマココ
   ↓
【催芽・脱水】
   ↓
【籾まき】
   ↓
【育苗機で芽出し】
   ↓
【ハウスへ並べて水管理】
   ↓
【田植えへ】

書くのは簡単ですが、内心はドキドキです
今年は約1000枚の苗箱を2日にかけて撒いていきます。
種を撒く機械もレベルアップして1時間に600枚も撒いてくれる作業能率になりましたが、あまりの速さに人が目を回しそうです😵‍💫


育苗の準備と同時進行で田んぼの準備も頑張っております💪

🍙

そう言えば先日、水利組合の以来で地域の入水口の土砂を撤去作業をユンボで行いました。
地域の水路に十分に水が流れてるようになったので、やれやれです。

今年は大きな災害がない事を祈りつつ、どんなドラマがある楽しみです(笑)

脱プラ『カンタン新聞紙ポット』イベントに参加しました

お久しぶりの投稿です。
大雪の残した爪痕も、お日様の暖かさに癒やされて、だいぶ溶け出してほっとしているいきこと農場ほっこり課長みわです。


さて、今回は脱炭素資源!SDGs!持続可能な農業をめざしてー--!!ってどんなことなのかを思った、の、お話です。


先月、ママ友のAさんから「新聞紙で苗のポットを作るイベントがあるよ~!」と誘ってもらいました。

我が家の納屋には128穴のセルトレーが山のように積み上がっていますが、そういうプラスチック資源に頼らないで古新聞を活かす事が出来たならなんて素敵なんでしょう!と思い、すぐに参加の申し込みをしました。


そして本日、Aさんと一緒に講座を受けてきました。




わいわいと、会場はおじちゃんおばちゃんが大勢おられて、みなさん古新聞を前にワクワクしている感じでした。

私もその中の1人で「いっぱい作るぞ~~!!」とか思っていたのですが


あれ、


あ・・・あれ・・・


か、カンタンじゃ・・・ない・・・!?




どうしてだろう、たしかに不器用な一面はあると思うけど、全然説明書通りに出来ない。

4ステップしかないのに、なぜだ、ゴールに到達しない(?_?)
(同じ類のショックを受けたのは私だけではないようで、会場のざわつき方に少し変化がありました。)


Aさんもなかなか苦戦しているようでした。
講師の先生がそれぞれの班員のテーブルを回って、お手本のポットを作ってくれるのですが、私が見様見真似をしても新聞紙の折り目が増えるだけで仕上がりません。


時間内に「これだ!」とならなかったので、帰ってから再びトライしてみることに。





普段、水仕事後に使っているハンドクリームを型にして再挑戦。



私「どう?」

旦那「使えるそれ?」






私「うん、だめっぽいな・・・!」


たぶんこれに土を入れて、種をまいて、水をかけたら全てが散らばる。


ただ、私の技術面が追い付いていないだけなので、おそらく練習を重ねて、新聞紙1週間分くらいのポット製作したらクオリティも向上するはず!!


でもこれで6畝の春野菜の苗づくりや、2反分の黒大豆の播種をすることを考えたら・・・
一番近いホームセンターで数百円のセルトレーを買い、あと30年間くらいかけて大切に使い倒したほうが、ポット製作にかかる時間と、エネルギーを消費しないよねというのが私の出した結論でした。


そりゃ理想は資源を大切にしたい。
だけど私と旦那でやっている農業の規模だと、使用済み新聞紙の苗ポットのごみ量がとんでもなく出る。
それならプラスチックのトレーでも毎年使っていくほうがいいよね。


SDGsや持続可能という理想、志、めざす天井は常に高くありたい。
だけど身の丈に合ったところからスタートしないと、きっと続いていけない。

走り続けることはできないけど、歩き続けることはできるかもしれない。


と、くしゃくしゃになってしまった新聞紙を前に思うことでした。


新聞紙ポット苗に関して批判的な内容になってしまいましたが、家庭菜園やベランダでのプランター栽培にはとても適しているやり方です。
作物を育てる方法はいろんなやり方があるので、人それぞれに合うものを選んで楽しく農業が出来るのが一番良いと考えます!

1月のいきこと模様

2023年が始まってはや4週間……ていうかもう月末!むしろ2月!!

マメにブログ更新するのがなんとも難しい、3日すら坊主になれない農家の嫁です。


さてさて1月は餅つき、鹿と猪の解体、そして大雪に見舞われた月でした。

餅つき

いままでは他社の施設を借りていましたが、今季からは身内である「玄米工房ななほしや」の工房で餅がつけるようになりました。




最初こそ「豆餅の豆を入れるタイミングはいつだったかな」とかを思い出すところから始まりましたが、回数を重ねるにつれてスムーズに進むように。

今後はななほしやの商品として、鏡野町「夢広場」のアンテナショップとして、大阪の茨木市にも出店することになりました!

鏡野町ホームページに場所などの詳細が掲載されていますよ~
鏡野町 » 鏡野町のアンテナショップが大阪府茨木市にオープン!


猪と鹿の解体

「猪が捕れたが、いるかあ~?」と電話をかけてくれる、地元の猟師仲間が出来ました。
頂いた数でいうと鹿2頭、猪1頭。やはりこれも回数を重ねることによって、皮をはぐのだったり、部位ごとに分けるのが上手くなっていくような気がします。




ただ、いまのところ家の裏口で解体ショーをしているので来客があった時、真っ先にお披露目状態になっています。
ちゃんと屋根や壁のあるところで、郵便屋さんを驚かせることがないような状況下で作業したい、というのが今年の目標の1つです。


10年に一度の大雪

「ゆ~きやこんこ あられやこんこ」でおなじみの冬の童謡。

最近よく娘の送り迎えの車内で一緒に歌っていたからか、だいぶ記録的な雪を呼び込んでしまったようです。





家の周りは見渡す限りの銀世界で、屋根の上にも ふかっ とした布団が乗っかっているような雪、雪、雪…!
高いところでは1メートル近くこんもりしてます。

太陽が出た時分に雪遊びをしようと、娘を連れだしてみました。


パパとママ力作のかまくらです!

喜んで遊ぶかなと思いきや、「なにこれ(雪)冷たいし…」みたいな不機嫌な顔をして、あんまり動き回りません。むしろ私の方がはしゃいでいました。

来年はそりを用意しておくから、一緒に滑って遊びたいな~と願う母です。








そんな楽しい、忙しい1月でした。

あ、そういえば旧正月にお味噌づくりもしました!

それはまた後日の記事に書きおこしてみます^^

それでは末筆になりましたが、今年もよろしくお願いします。